王室と不敬罪 プミポン国王とタイの混迷 (文春新書)
本, 岩佐 淳士
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王室と不敬罪 プミポン国王とタイの混迷 (文春新書)本pdfダウンロード - 内容紹介 「微笑みの国」のダークサイドに迫る! 「親日国」で日本人にも人気のタイ。日本企業が多数進出し、温暖な気候と穏やかな国民性に惹かれてリタイヤ後に移住する日本人も多い。 だが、そんな明るいイメージの裏に、想像を絶するタブーがある。 それは「王室」だ。 ごく一般の人が、SNSに投稿した何気ないひと言によって「不敬罪」に問われる。なかには30年近い懲役を科せられている人もいるほどだ。 現在のタイの発展の最大の功労者は、2016年10月に死去したプミポン国王である。プミポン国王は第二次大戦後、王制の下での民主主義(タイ式民主主義)を推し進め、数々の政治危機から国を救った。インドシナ半島における反・共産主義の砦となったタイは、急速な経済発展を実現すした。タイを繁栄と安定に導いた王室は、次第に絶対的な存在と目されるようになった。 だが、1990年代以降、そんな王室に“対抗”する勢力が台頭してきた。タクシン・チナワット元首相である。タクシンは地方農村への援助や公共投資によって貧しい人々の心を掴んだ。王室周辺は、そんなタクシンに警戒感を強めてゆく。結局、2006年にクーデターによってタクシンは国を追われた。 しかしタクシン追放後、王室の権威はますます権力闘争に利用されるようになった。 政治家、軍部、司法の重鎮たちが、政敵を追い落とすために「反王室」のレッテル貼り争いに興じる。経済格差が進行し、国民たちも分断の度合いを深めている。 だが、不敬罪は海外メディアにも適用されるため、そんなタイの情勢は抑制的にしか伝えられてこなかった。タイに関する報道は常に核心に触れられず、読者に理解しづらいものだった。 本書は、不敬罪で投獄された人の肉声やクーデターを実行した軍部関係者のインタビューなど、深い取材によって得られた貴重な情報が豊富に盛り込まれている。これまで描かれなかった構図や背景を深く、分かりやすく描いている。 タイにおける王室とは何なのか、「タイ式民主主義」とは何だったのか……このテーマは、皇室を戴く日本人にとっても無関心ではありえない。 内容(「BOOK」データベースより) 穏やかな国民性で日本人に大人気のタイ。しかし、王室という絶対的な権威が君臨するタイ社会には、外部からは窺い知れないダークサイドがある。「不敬」のレッテルを政争の具に用いる権力者、繁栄をもたらした「タイ式民主主義」の裏で拡大する格差…気鋭の記者が真実に迫る! 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 岩佐/淳士 毎日新聞外信部記者。1976年神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2001年毎日新聞入社。福島支局を経て06年4月に東京社会部。東京社会部では東京地検特捜部を担当し、小沢一郎氏の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件などを取材した。10年4月に外信部に異動。12年4月から16年9月までアジア総局(バンコク)特派員。タイやミャンマーなど東南アジア各国の政治・社会のほか、中国とフィリピン、ベトナムが対立する南シナ海の領有権問題などを取材した。16年10月、東京本社に帰任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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「微笑みの国」タイに何度も行ったことがあるし、いくつかタイ関連の本を読んだこともある。でも、なぜ王様がここまで敬愛されているのか、なぜ何度もクーデターが起こるのか、なぜタクシン派と反タクシンがここまで対立するのか、よくわからなかった。よくわからない国、とうのがタイの印象だった。でも、本書を読んで、上記の疑問が氷解した。「王室と不敬罪」というタブーの領域に踏み込まない限り、タイは理解できないのだと。タイ関連の本を読んでも今ひとつタイを理解できなかったのは、ほとんどの学者がタイ社会の根底にあるこのタブーの領域に入ることをしなかったからだろう。その意味で、この領域に踏み込んだ著者の勇気、ジャーナリストとしての使命感に敬意を表する。本書はタイを理解するうえでの基本文献となった、と思う。なお、現在のタイは、新国王の即位、そして新未来党のタナトーンが新たなリーダーとして出現し、情勢は揺れ動いている。著者に次作を期待したい。
de 岩佐 淳士
4.2 5つ星のうち (12 人の読者)
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