ワンガリの平和の木―アフリカでほんとうにあったおはなし

ワンガリ・マータイの伝記絵本です。アメリカ留学を終えケニアの戻った女性ワンガリ・マータイは、ふるさとの木がどんどん切り倒されていく光景を見て、自宅の裏に9本の苗木を植えます。そして、多くの女性たちの力を得てケニアのグリーンベルト運動をスタートさせます。やがてケニアは昔のように緑のかさに覆われるようになり、のちの2004年ノーベル平和賞を受賞されました。ストレートに伝わってはきますが、ワンガリに関する身近なエピソードを含めてもよかったのではないでしょうか。ノンフィクションを物語（おはなし）としてこどもたちに差し出すためには、太い幹に生えた枝葉の部分も必須かと思われます。